THE CRYSTAL CONT-
ROLLING THE SKY
SUPPLEMENT 1

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[ Mythology and History ]

 

 

Illustration from the Ring of Nieblung
  Arthur Rackham
Illustration from the Ring of Nieblung
 
[ 神話の時代 ]


フォーセリア世界は、「万物の始祖」と呼ばれる偉大な巨人の死から始まりました

その巨人の右足から戦の神マイリーが、左の足から商売の神チャ・ザが
頭からは知識の神ラーダが、胴体からは大地母神マーファが
そして邪悪なる右腕から暗黒神ファラリスが、善なる左手から至高神ファリスが生まれました
このとき、同時に巨人の体毛からは植物が、鱗からはドラゴンが生まれました

神々はまず、世界に散らばる混沌に法を与え精霊界を創ります
次いで、肉体を持つものたちが住むために物質界を
そして精霊界と物質界をつなぐ中間世界として妖精界を創りました

しかし、創造の時代が終わった後に訪れたのは争いの時代でした

神々の間に生じたささいな相違は小さな争いを生み
ついには光と暗黒の勢力に分かれて最終戦争へと発展しました

この結果、神々はその肉体を失い、精神的な存在と成り果ててしまいます

かくして、神々の時代は幕を下ろしました
 
[ 魔法の時代 ]


最終戦争によって古代種族の多くは死に、またその力を失いました

わずかに生き残った種族のうち、特に力を持っていたのは魔法の力に長けた人間たちでした
それは肉体とともに、神々の力の一部をも受け継いだからともいわれ
初期の人間たちの中には、神々との混血さえいたようです

彼らは数百年とも数千年ともいわれる暗黒の時代を生きぬき
やがて「カストゥール」と呼ばれる王国を築き上げます

この王国は偉大な魔法使いたちによって治められ
魔法の能力の低い、もしくはまったく欠如した人間は
奴隷とされたり、蛮族として荒野に追われました

しかし、この王国はその発展の礎となった魔力の暴走によって滅びたのです
 
Illustration from the Ring of Nieblung
  Arthur Rackham
Illustration from the Ring of Nieblung
 
Illustration from the Ring of Nieblung
  Arthur Rackham
Illustration from the Ring of Nieblung
 
[ 剣の時代 ]


古代王国が滅んだ後に世界を支配したのは
奴隷や蛮族として蔑まれていた人々でした

彼らは確かに魔法の能力こそ低かったのですが
それを補う強靭な生命力に満ちあふれていたのです

新王国では魔法の代わりに武力、剣の力が求められる
「剣の時代」へと突入していきます

 

 

 

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